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チューニングピッチの話 [尺八]

先日演奏会の下合わせがあった時の話です。


宮城道雄先生の曲を琴古流と都山流の合同で4曲演奏することになったのです。


今回は都山流の方々は442Hzを基準にされている。


私のピッチについては普段443Hz位で、体の調子がいいときは445Hzくらいに上がり演奏することがあります。


音が合う訳がないのですが、やはりピッチが高いとクレームがつきました。


しょうがないので、次回は低めの楽器を持っていくことにしました。私の管は延べ管なので中抜きしてピッチをさげることができないためです。


井上重美作の管で大凡440Hz位ですが、体の調子が良ければ442Hzくらいになるでしょう。


邦楽のピッチは昔から定まっておりません。管によって違う訳ですから。


もともと琴古流は単管で吹いており、お箏の先生が「音下さい」といわれて、尺八が基音になる音を出し調弦されるので、ピッチはその尺八奏者に合わせていただくわけです。それで合奏成立です。


今回はピッチが442Hzらしく、お箏の方がチューナーを使って皆さん調弦をされているわけです。この時点で私との合奏は不成立なわけです。



オーケストラのチューニングピッチが違う話はよく聞くところです。


ピッチについて440Hz~446Hz位の幅があるらしく、日本や米国では440Hz、ドイツやオーストリアで444Hz、カラヤンが指揮したベルリンフィルが446Hzだったそうです。


私の尺八ピッチについていえばベルリンフィルと共演が可能かもしれません。



















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