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楽器としての尺八 [楽器]

尺八というのは長さが1尺八寸を基準とした竹でできた楽器。通常は表に4つの穴があり裏に1つの穴がある。通常と書いたが、例外は七孔尺八と云って七つ音階を刻む指孔をもつ楽器も存在する。もともとは中国から伝わった楽器なのだが、それが進化して5孔尺八に進化したもの。音階は12段階あって、これを12律と呼んでいる。西洋の音階も12音だから数は同じだが、音律的にはばらつきがあるので同じ12律でも音は微妙に異なる。ちなみに七孔尺八は五孔尺八から一律違いの音を出しやすくするために変化したもの。

5孔尺八の場合は1つの指孔で2つから3つの律を出す。たとえば、1孔をあけるとE♭、E、Fの音を出すことができる。続けて2孔を開けるとF#,G、3孔を開ければG#,Aといった具合に音が出せる。

尺八は開管楽器なので、同じ指使いで、オクターブ高い音を出すことができるが、それ以上高い音になると運指が変わる。そんな楽器だ。

筒音と云って全部塞いだ音が基音で、尺八が長くなれば、低い音が出るし、短くなれば高い音になる。先に12律の話を書いたが、尺八は一寸という長さが一律の差になる楽器である。一尺八寸管は筒音(すべて孔をふさいだ状態の音)はDとなる。C#の筒音の楽器は一尺九寸管となり、E♭の筒音の楽器は一尺七寸管となる。

これが尺八の長さと音律の関係についての概略だ。

リコーダーのようにたくさん穴があるわけではない。

本日はこれまで。


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